忌中の心得

喪中期間の慶事主催は控えましょう

忌服の期間

「忌中」「喪中」という言葉はよく使われますが、「忌」とは、死のけがれを忌(い)むという意味で、かつては死を恐れることから死者はけがれたものと考えられていました。 そうした死のけがれが去らない期間を「忌中」といいけがれが去った時点を「忌明け」とよんだものです。 一方「服」は、喪服を付けて一定の期間、身を慎むことで、そうしなければならない期間を「喪中」と言います。 現代その期間は、忌中は四十九日まで、喪中は一年間と考えられているようです。

現代の服喪期間の目安

配偶者死亡の場合 10日間
父母死亡の場合 7日間
子供死亡の場合 5日間
孫死亡の場合 1日間
兄弟姉妹死亡の場合 3日間
祖父祖母死亡の場合 3日間
配偶者の父母死亡の場合 3日間
伯父伯母(叔父叔母)死亡の場合 1日間

忌中、喪中期間に慎むこと

忌中期間は神社への参拝や結婚式、落慶式などのおめでたい席へは出席しないほうがよいとされています。忌明け以降の喪中期間は差し支えありませんが、自分の側から慶事を主催するのは控えたほうがよいとされています。

服喪期間は1年とされていますから、その期間内に必ずお正月を迎えることになりますが、喪中に迎えた正月は、「しめ飾り」や「鏡餅」など正月用の飾りつけは控え、初詣、年始回り、年賀状なども控えるのが常識です。

年賀欠礼のハガキ

喪服中の年賀状は控えます。11月末頃までには、年賀欠礼の挨拶状を書き終え、どんなに遅くても12月上旬までには出すように心がけましょう。

喪中であることを知らない人からの年賀状に対しては、すぐに返事を出さず、正月が過ぎてから年賀状のお礼とともに寒中見舞いを兼ねて出すとよいでしょう。ハガキには、ねずみ色の枠をつけることが多いようですが、最近では枠なしのカラーハガキが人気を集めているようです。

喪中にもかかわらず、年賀状が届いた場合は、寒中見舞いとして返信するとよいでしょう。

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